ご想像の通り、広告費の話です。
リーマンショックを境に、企業は広告費を削減しはじめ、日本の広告費総額は5兆9,222億円で前年比11.5%減となりました。

日本の広告費の総額は、2007年の7兆191億円をピークに2年連続で減少しています。
全体では減少しているのですが、インターネット広告だけ見ると、前年比1.2%増の7,069億円を確保しました。媒体別広告費レースで、ネット広告が新聞広告を逆転し、首位のテレビCMに次ぐポジションに躍り出たわけです。
この現象は、極々簡単に言ってしまうと、ネットの方が新聞より媒体価値が高くなったということです。
それは、最近新聞を読まない人が多いとか、携帯でニュースが読めるので新聞とるのを止めたなどの話をよく聞くようになったことでも明白ではないでしょうか。
個人的にはまだまだ、新聞にあってネットにないもの、がたくさんあるように思います。例えばデザイン性とか、コピーライティングの妙といったものは、新聞の全段広告には溢れていますが、大向こうをうならせるバナー広告に出逢ったことはございません。
ネットが新聞を抜いた!というニュースを聞いて、古い時代の広告業に携わっていた身としては、なんとなく寂しい気分にうちひしがれる今日この頃です。